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「総合的健康美学論 その理論と展開 (第1巻)」 総論編

Ⅴ-5 「血圧検査」の評価および対策

 血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の血管にかかる圧力を測定したものです。血圧には、左心室が収縮し血液が送り出されるときの収縮期血圧(最大血圧)と、左心室が拡張し心臓から送り出される血液が止まったときの拡張期血圧(最小血圧)の2種類があります。

 血圧は低ければ脳貧血を起こしやすく、高ければ血管の負担が高まり動脈硬化の原因となります。また、動脈硬化が進行している場合には、血圧は上昇し動脈硬化をさらに悪化させることとなります。したがって、血圧検査は、動脈硬化が原因となる脳卒中・心臓病・腎臓病などの、予防や経過観察に重要な役割を果たしています。

 血圧は微妙な体調の変化が、測定結果に大きな影響を与えることが少なくありません。血圧の検査にあたっては、食後は1時間以上経過後とし、排尿・排便は早めにすませておきます。上腕部を出すとき衣服で圧迫しないように留意します。肩の力を抜き、深呼吸をして緊張感を取り除きます。評価の基準は次頁の通りです。

 生活習慣の改善は、努力と時間を要するため、正常血圧(85~130mmHg)を超え、高値正常血圧域に入った段階から、徐々に食生活・運動・ストレス管理など、生活習慣の改善を総合的・システム的に進めることが重要となります。

 心臓をはじめとする循環器系・腎臓系・動脈硬化などによる二次性高血圧の場合には、他の検査を含めた総合的診断と治療が必要となります。本態性高血圧(二次性高血圧でない場合)の一般的な対策の主なものは次の通りです。

(1) 塩分の摂取を制限すること(1日8g以下を目標とする)
(2) カルシウム・カリウム・食物繊維などを充分に摂取すること
(3) 肥満(傾向)があれば減量すること
(4) ウォーキングなどの適度な運動を習慣化すること
(5) ストレスをためないよう留意すること
(6) 高脂血症がある場合には、改善に留意すること
(7) 血圧は85~130mmHg以下を目標に管理すること
(8) 定期的に検査を行い経過を観察すること

評価の基準 収縮期血圧(最大血圧)mmHg 拡張期血圧(最小血圧)mmHg
(1) 正常血圧 29以下 84~129以下
(2) 高値正常血圧 30~139 85~89
(3) 高血圧 140以上 90以上
(境界域) (140~150) (90~95)
1度(軽症) 140~159 90~99
2度(中等症) 160~179 100~109
3度(重症) 180以上 110以上
(4) 低血圧症 収縮期血圧(最大血圧)が100以下
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