2008年9月9日(火)に、千代田区・学士会館において、第5回国際健康美学会学術大会を開催しました。
 『健康と癒し』をテーマに掲げた今大会は、村山理事長の開会挨拶によってスタート。
 今後エステティックに求められる「健康と癒し」について考察する機会となりました。会場は盛況で、海外や全国から集まった参加者約250名は、真剣なまなざしで聴講していらっしゃいました。
 同日の主なプログラムは以下の通りです。

Special Lecture

浅井隆彦 氏
  日本アロマコーディネーター協会常任理事

特別講義
  『 和製アロマテラピー ~日本人の日本人による日本人のためのアロマテラピー~ 』



浅井先生の講義は、会場に檜のリーフから抽出した精油を室内にスプレーし「森林浴」を体験することから始まりました。
心のケアがより求められる時代となった今、メンタルケアの代替医療の一つであるアロマテラピーも「和魂洋才」の精神で日本発信の和製アロマテラピーの確立が望まれていると講演されました。




Research Announcements

研究発表のコーナーでは、それぞれの分野の研究者から、花や植物の人の心理状態への影響や、経筋運動と美容との関係、日本における中医美容の未来、美容気功プログラムが不安に及ぼす影響について等の研究発表がありました。
~ Beauty from Within (内なる美しさ) ~

オランダ王国大使館 農務参事官
  カーラ・ボーンストラ氏
~ 経筋反射と美容 ~

NPO法人日本民間療法普及協会 理事長
  布澤寛治 氏


~ 内側から綺麗になる! ~

管理栄養士
  丸本尚代 氏
~ 日本における中医美容の現況と未来 ~

黒龍省中医薬大学日本校 学長
  陳堅鷹 氏


~ 美容気功プログラムが不安に及ぼす実証的研究 ~

才能大学美容芸術学科 教授
  金基甲 氏



Educational Seminar

教育セミナーⅠ   『 1時間でできる顧客満足のためのコミュニケーション技法 』

精神科医(医学博士)・作家・メディカル&ライフサポートコーチ研究会代表
  奥田弘美 先生
 
 奥田先生は、エステティシャンやセラピストを広義の医療者と位置付けて、その役割の重要性を述べられ、幣学会で今年からスタートした資格認定講座「エステティックコーチ」の講義内容から、その基礎となる「聴く」「質問する」「伝える」の3つのスキルについてのセミナーをしてくださいました。


教育セミナーⅡ   『 最近増えている落ち込みの深い人への支援法 』

サンタフェNLP発達心理学協会認定トレーナー・株式会社チーム医療代表取締役社長
  梅本和比己 先生
 日本でも増えているうつ病についての説明の後、ストレスへの対処法や落ち込みやすい人への接し方についての講義がありました。その後、参加者の一人から出た事例についてロールプレイングが行なわれました。
 参加者自身が落ち込んでいる人の役を演じ、梅本先生がカウンセラー役となって、実際に受容的・共感的な接し方を見せてくださいましたが、参加者の一際興味深く見入っている様子が印象的でした。


このように盛りだくさんの内容で大会は幕を閉じました。
参加者の皆様からも実践に役立つ内容に満足された様子が伝わってきました。

2008.9.9